妊娠の可能性はどれくらい?最短で赤ちゃんを授かるためのキーポイントとは?

赤ちゃんが欲しい!妊活始めたいけど、排卵日に仲良しすればいいんだっけ?私の排卵日って一体いつ?なかなか授からなかったら、どうしたらいいんだろう…?そんな妊活ビギナーのあなたに、妊娠の可能性、そして最短で赤ちゃんを授かるためのポイントをお教えします。

現代の妊娠の可能性を知ろう

今の日本では第一子出産時の女性の平均年齢は30.6歳、そして妊婦さん4人にひとりは35歳以上の高齢出産です。出産年齢の高齢化は晩婚や経済的な理由から若い間に出産、子育てするのが難しくなっていることも原因と考えられています。もちろん加齢と共に自然妊娠の確率、更には不妊治療の成功確率も低下していきます。

妊娠しやすい時期を知ろう

排卵日がベストタイミングではない

「妊娠したいなら排卵日に仲良し!」
以前は排卵日に仲良しするのがベストタイミングと考えられていましたが、実際には違うのです。1回の月経周期の間に妊娠の可能性がある日、「妊娠の窓(英語でFertile WIndow/ファータイル・ウィンドウ)」が開くのは6日間。そしてその6日間中一番妊娠率が高いのは排卵日を含めた前3日と言われています。

【妊娠確率】
排卵日7日前…0%
排卵日5日前…10%
排卵日4日前…16%
排卵日3日前…14%
排卵日2日前…27%
排卵日1日前…31%
排卵日当日…33%
排卵日翌日…0%

忘れてはいけないのは、精子が卵管に辿り着くまでの時間です。元気のいい精子であれば1時間もせずに卵子の待つ卵管まで到達できるとも言われていますが、元気がいい精子もいれば、のんびり屋さんでゆっくり進んでいる精子もいます。

排卵日当日の仲良しでは、すでに排卵されてしまった後の可能性、そして精子がタイムリミット(卵子の寿命が切れる前)に辿り着けない可能性もあるのです。従って排卵されたときに精子が卵管で出待ちしている…という状態が一番望ましいのです。

卵子と精子の寿命

卵子の寿命は排卵後12〜24時以内と言われています。ただ、寿命は12時間以上ありますが、それでは排卵されてから20時間後に精子と出会ったら受精できるかと言えば、定かではないのです。

体外受精の時には、排卵後6〜8時間以内であれば受精の確率が高まる、いやいや12時間以内なら大丈夫と医師によって意見が異なるものの、排卵後できるだけ早く、卵子が新鮮な間に受精させた方がいいとも言われています。でも、これらもエビデンスに基づいた結論という訳ではありません。

対して精子は女性の体内で最大5日間は生存可能と言われています。

卵子と精子の寿命、そしてどちらもできるだけ新鮮な間に出会う事が望ましい… この2点をクリアするのが上記、「妊娠の窓が開く時期」であり、一番理想的なのは排卵されたときに精子が卵管で出待ちしている…という状態なのです。

妊娠の可能性を高めるには?

排卵日前の仲良し回数を増やそう

「毎日射精すると精子の質が落ちて妊娠率が下がる」としばらく前まで考えられてきましたが、今ではその説を指示する医師はいません。毎日の射精でも質、量、運動量すべてにおいて劣化はないことがわかっているのです。むしろ10日以上射精をしない場合は質の低下が認められています。

妊娠するためには「タイミング」が外せません。「妊娠の窓」が閉じている時には、いくらがんばっても妊娠することは不可能なのですから。ですから妊娠の窓が開く、排卵前の6日間の間に複数回は仲良しすることで可能性がグンと上がります。パートナーさえひるまなければ、毎日でもまったく問題ありません。

妊娠の窓が開いている期間中毎日、もしくは2日に一度の仲良しの時が一番妊娠率が高いという調査結果がありますよ。

排卵のタイミングを予測

排卵日の予測には基礎体温チェックが欠かせません。基礎体温とは朝起きて活動を始める前、ベッドの中で計る体温のことです。女性の体には低温期、排卵期、高温期と3つのリズムがあり、基礎体温を計る事でおおよその排卵時期を予測することが可能になります。

基礎体温法と組み合わせて使えるのが排卵検査薬です。排卵検査薬は排卵を誘発するヒト黄体形成ホルモン(hLH)を検出することで、約1日前に排卵がわかるという仕組みです。

日頃から適度な回数の仲良しを

最近、2日に1度の射精では「いい」精子が、毎日の射精では「最高の」精子が作られるという研究が発表されています。そしてこれは、精子の質があまりよくない男性にも当てはまるそうです。反対に排卵時期じゃないから…と仲良しせずに射精をしないと、精子の質はどんどんと悪くなっていくそうです。

射精と精子の質のことも踏まえて、排卵期、そうではない時期含めた一ヶ月間、週に3回の仲良しで妊娠率が高くなることがわかっています。

・毎日仲良し…妊娠率37%
・2日おきに仲良し…妊娠率33%
・週に一回仲良し…妊娠率15%

妊活中は排卵期の仲良しにばかり力が入りがちですが、一ヶ月間満遍なく、仲良しすることが妊娠への近道と言えるようです。精子の寿命を考えれば、毎週2回の仲良しであれば、排卵日など計算しなくても大丈夫なのです。

妊娠しやすい人としづらい人の違いは?

婦人科系機能の状態

赤ちゃんが欲しくてタイミングを狙って仲良ししてるのに、なかなかできない… そんな女性は婦人科系機能のトラブルを抱えていることも。

【排卵障害】
・高プロラクチン血症
・多嚢胞性卵巣症候群
・精神的ストレス
・短期間の極端なダイエット
・早発卵巣不全(20〜30代で卵巣機能が低下し無排卵になる)

【卵管のトラブル】
・性器クラミジア感染症による癒着
・虫垂炎など骨盤内の手術を受けたことがある
・子宮内膜症による卵管周囲の癒着

【子宮のトラブル】
・子宮筋腫(特に子宮の内側へ隆起する粘膜下筋腫)
・子宮内膜ポリープも
・アッシャーマン症候群
・子宮奇形(不妊症よりも繰り返す流産の原因になる)

【頸管のトラブル】
何らかの原因でおりものの量が少なくなり、精子が子宮内に入りにくくなる
【原因】
・子宮の奇形
・子宮頸部の手術
・子宮頸部の炎症

【免疫】
何らかの免疫異常で抗精子抗体(精子を障害する抗体)、特に精子不動化抗体(精子の運動を止めてしまう抗体)を作り出してしまう女性がいます。

【原因不明不妊】
・何らかの原因で精子と卵子が体内で受精していない場合
・精子、もしくは卵子の妊孕性(赤ちゃんを作る力)の低下、もしくはなくなっている場合

原因不明不妊と診断されるカップルは、年齢の上昇とともに増える傾向があるので、妊孕性の低下には年齢が大きく関わっていると考えられています。

ストレスが少ない

赤ちゃんが欲しいのにできない、妊活はかなりのストレスになりうるので、そのストレスが妊活の妨げになるのはとても皮肉なことなのですが… 「妊活を止めた途端に妊娠した」という話を耳にしたことがあると思います。これはまさに妊活というストレスがなくなり、妊娠したという例だと思います。

強いストレスを感じていると、体の防衛本能が「今は妊娠に適した時期ではない」と判断してしまい、妊娠の可能性が下がるとも考えられています。最近のアメリカでの研究で501組の不妊症カップルを1年間追跡したところ、強いストレスを感じているカップルの妊娠率が29%も低くなっていたことがわかりました。

もし「赤ちゃんができないこと」があなたの今のストレスの原因になっているとしたら、一日に決めた時間 〜10分なら10分、20分なら20分間だけ〜、 不妊について、それもポジティブな方向に考えるようにするのです。これ以外の時間は、今のあなたの生活を楽しむようにしてみましょう。

タバコを吸わない

タバコは明らかに、妊娠に悪影響を与えます。

・不妊症リスクは非喫煙者と比べると、喫煙者は2倍近く高い
・タバコを吸う女子は最低でも1.5倍程妊娠までに時間がかかる
・パートナーがタバコを吸う等、副流煙に晒されている女性は、禁煙家庭よりも1年以上妊娠までに時間がかかる
・たくさんタバコを吸えば吸う程、妊孕性(妊娠する力)が下がり、妊娠までに時間がかかる

いいニュースとしては、これまでタバコを吸っていたとしても、1年間の禁煙でタバコが妊娠に与える悪影響はリセットできると考えられています。赤ちゃんが欲しくなったら、一日でも早く禁煙することが必要不可欠です。

身体を冷やさない

東洋医学では体の冷えと不妊には深い関係があるとしています。冷えが引き起こす血行不良は子宮にも影響を与え、月経不順、果ては不妊の原因となる、という考え方です。体を冷やす冷たい食べ物や飲み物はできるだけ避け、シャワーよりも温かなお風呂にゆっくりと浸かって、血液の循環を促しましょう。

適度に運動する

毎日適度な運動は血行不良の改善やストレス解消にもなり、妊活にもいい影響を与えてくれます。反対に過度の運動はストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されることになり、妊活中はあまりお勧めできません。実際に「過度の有酸素運動(週に4時間以上の有酸素運動を1〜9年以上)を続けている女性は妊娠率が低くなる」という研究があります。

睡眠を十分にとる

IVFを受けた女性656人の女性を対象とした研究で、毎日平均7〜8時間の睡眠をとる女性のIVF成功率が7時間弱の睡眠を取っている女性よりも15%、更に9時間以上の睡眠よりも25%も高かったという、面白い結果があります。これはまだエビデンスとして発表されてはいないのですが、多くの産婦人科医が興味深く今後の研究を見守っているそうです。

この研究対象はIVFを受けた女性のみでしたが、自然妊娠についても同様の結果が得られるとの見解で、妊活開始3週間前から毎日7〜8時間の睡眠を取ることが薦められています。

妊娠の可能性を知るための検査

AMH検査で卵子の数を知る

女性が持つ卵子(原子卵胞)の総数は胎児の頃にすでに決まっています。女性は約200万個の原子卵胞を卵巣にもって産まれてくるのです。しかしながらその卵胞は日に日に減っていき、生理を迎える思春期、そして生殖期の頃には20〜30万個、その後は一回の月経周期で1000個づつ、日割り計算にすると一日30〜40個が減り続けていると言われています。

現在注目される不妊検査のひとつが「AMH検査」です。アンチミューラリアンホルモン(AMH)は抗ミュラー管ホルモンとも呼ばれる、発育中の卵胞から分泌されるホルモンです。

AMH検査とは簡単に言えば「卵子の在庫」を調べることができる検査です。ただ、わかるのは純粋にあといくつ、卵巣に卵子が残っているかのみであり、その卵子の質まではわかりません。卵子の質(順調な妊娠に結びつける卵子なのか)は、検査を受けた女性の年齢に大きく関わっています。

男性も精液検査でチェック

これまでは「不妊」と言えば女性側の問題が大きいと考えられていましたが、決してそうではないことが近年わかってきています。WHOが発表した不妊カップルの原因男女比率から、男性側にも原因がある不妊症の割合は48%に上り、不妊カップルの2組に1組は男性側、女性側双方に原因があると言うことがわかったのです。

妊娠の可能性を調べる男性側の検査は、まずは精液検査になります。この検査では精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無がわかります。

避妊による妊娠確率は?

コンドーム使用時の可能性

避妊具の代名詞とも言えるコンドームですが、100%確実な避妊法ではありません。アメリカで行われた調査によると、その避妊率は正しい使い方をした場合で97%、正しく使っていなければ88%とされています。

大切なのは射精の前にコンドームをつけるのではなく、膣に挿入する前につけること。勃起したペニスから分泌されるカウパー腺液(俗に言うガマン汁)にも精液が混ざっていることがあるからです。更に使用中に破れたり外れたりというアクシデントも考えられます。

ピル使用時の可能性

低用量ピル使用時の避妊率はなんと99.9%。コンドームやその他の避妊法よりも避妊率はズバ抜けて高いと言う事ができます。ただこれは、毎日1回1錠を飲み続けた場合の話。ピルの効き目は24時間、一日でも飲み忘れると、効果がなくなるのです。

外だし時の可能性

膣外射精,いわゆる「外だし」とは射精する直前にペニスを膣の外に出す方法。実際には外だしは避妊法とは言えません。射精前にも分泌される分泌されるカウパー腺液(俗に言うガマン汁)にも精液は混ざっていますし、抜くタイミングにもよるでしょう。外だしでの避妊、もしくは妊娠の確率が示されたデータはありませんが、コンドームやピル、その他の避妊具よりも一番不確かとは言えるでしょう。

まとめ

妊活、不妊治療体験者の筆者は、週2回の仲良しを半年続けて妊娠しなかったら、医師の診断を受けるべきだと思っています。年齢にも寄りますが、妊娠するにしても、そのあとの子育てにしても、早ければ早い方がいい。30歳を超えると女性の妊孕性はどんどんと落ちて行きますので、二人目計画もあるのであれば尚のこと。妊活開始は先延ばしにしていて、いいことはひとつもありませんよ!