胎動の位置ってどこが正しいの?逆子や性別と胎動の関連や、臨月のときの胎動の位置まで詳しく解説

妊娠中期に入り、胎動が感じられるようになると、赤ちゃんと一緒にいる実感がわいてくるという人も多いのでは。でも、体感があるだけに不安を感じる場合も多いのかもしれません。胎動の位置は毎日違うの?あんまり元気がなさそうだけどどうしたのかな?もしかして逆子なのかな?…などなど。臨月へ向かう頃の胎動について、知っておくと安心な情報もあわせてご紹介します!

胎動について

赤ちゃんはお腹の中でグルグル回っている

胎動が感じられるのは妊娠5ケ月頃からといいます。でも、ママが胎動に気付く何週間も前から赤ちゃんは成長とともに動き始めています。妊娠8週頃は赤ちゃんの脳、筋肉、神経系統の発達する時期。この頃に体や手足が動くようになります。

その頃はまだ赤ちゃんの手足は小さいので、胎動の感じられる子宮壁に当たることはありません。胎動って、いったいどんな感じなのでしょう。はじめのうちは、ぽこぽこ、ゴロゴロ…という違和感を感じるだけの場合も。胎動と認識できないかもしれませんが、それが胎動である場合は多いです。

赤ちゃんはお腹の中でグルグル回っており、子宮の下の方で胎動を感じたり、上の方で感じたりします。また、痛いという人もいるし、そうでない人も。7ケ月頃になって激しい胎動に襲われる人もいるよう。個人差があるので、5ケ月頃で胎動が感じられないという人もとくに心配する必要はありません。

赤ちゃんの姿勢によって胎動を感じる位置は変わる

赤ちゃんの姿勢はこのようにさまざまです。小さくキックしたりパンチしたりとかわいい胎動ですが、ときに「こんなところに?」と感じることもあるでしょう。また、しゃっくりをしているような感じも、胎動を感じはじめる5ケ月頃あたりの特徴といえるかも。胎動を感じはじめてから毎日感じられるようであれば、いろんな位置で胎動を感じる場合も、とくに位置について心配する必要はなさそうです。

胎動に特定の位置はない

胎動に特定の位置というのはありません。赤ちゃんがまだ小さいときは、とくにママのお腹の中で動き回れる余裕がありますね。臨月にもなると、赤ちゃんが大きくなってママの骨盤にしっかり固定されます。お腹の奥の方で動く場合もあり、あまり感じられないような気がする時期もあるでしょう。

赤ちゃんの取りやすい姿勢での胎動が多くなる

赤ちゃんは日増しに成長していくので、ママの骨盤の範囲内での動きがだんだんきつくなってきます。だんだん赤ちゃんの取りやすい姿勢での胎動が多くなってくるということ。胎動を感じはじめた5ケ月、6ケ月頃は小さな動きだったのに、場合によっては、7ケ月頃や8ケ月頃に赤ちゃんが固定された位置で激しく動くことにとよって「痛い」と感じることも。

妊娠が進むと赤ちゃんが大きくなり動き回らなくなる

胎動はいつから激しくなるのでしょう。妊娠後期(8~10ヶ月)になると胎動が激しくなるといいます。双子ちゃんの場合はなおさら…。そして、だいたい臨月になると胎動が弱くなるよう。赤ちゃんが大きくなってあまり子宮の中で動き回れなくなるのです。ただし、あまり動き回らなくても、1日に1回は胎動があるかは気にかけておくこと。

普通の胎動の位置について

おへそから上、胃の下辺りで感じる

一般的な胎動の位置はどこなのでしょうか?個人差や週数、 初産婦か経産婦かの違いもありますが、あまりに胎動の位置が低いと逆子かどうかも気になるところ。とくに胎動の位置が変わったなどと感じることがあると、気になりますね。普通はおへそから上、胃の下辺りで感じることが多いようです。

ほかに、
・脚の付け根、鼠蹊部
・肛門や膀胱
・お腹の張りがつよくなる
というママも。胎動位置はそれぞれ。

●5ヶ月
胎動はいつから感じるの?と気になる人も多いのでは。5ヶ月あたりで、そろそろ胎動を感じる人もいるよう。痩せ型のママや、赤ちゃんの位置にもよるでしょう。胎動の感じ方は主観的なものです。2人目の赤ちゃんの場合、ママが胎動の感覚はどんな感じかということをもともと知っているので、早く感じることもあるでしょう。

ただ、一人目でも三人目でもその赤ちゃんの位置や性格にもよるのは当然。最初はしゃっくりのようなかすかな感覚が子宮周辺で感じられることが多いです。

●6ヶ月
この頃、胎動があまりに激しい、胎動の位置が下がる感覚、下がった感覚、臨月ほどに下すぎる感覚があるときには注意。切迫早産の可能性もあるからです。妊娠22週から36週6日の間に赤ちゃんが生まれてしまう状態を、切迫早産といいます。

子宮口がひらき破水が起こる前に、適切な処置を受けなければいけません。お腹の張りは普通安静にするとおさまってくるもの。張りが一定の間隔で起こり、狭まってくるようなら要注意。出血や下腹部痛、腰痛の様子をみてください。

●7ヶ月
この頃も胎動が低い位置で感じられる場合は少し注意が必要。あまり低い位置だと、逆子の可能性が考えられます。ただ、妊娠中に厳禁なのは気にしすぎること。逆子は出産前にちゃんと正しい位置に戻ることがほとんど。不安があれば医師に相談し、解消しておきましょう。妊娠8ヶ月(28週)の時点で逆子であるときは、逆子体操を産院でも教えてくれます。

●妊娠後期
妊娠後期になるとだんだん位置が下になり、臨月に入るとだいぶ下がることも。おへそのあたりで動いていたのが、胎動に刺激されて膀胱が痛いと感じたりすることも。また、その頃に胎動の強さや位置が変わると感じられることも多いようです。

逆子の胎動の位置について

おへその下、膀胱辺りの低い位置で感じる

逆子の場合、通常はおへその上で感じることが多いところ、おへその下、膀胱辺りの低い位置、おしりの近くで感じることが特徴としてあげられます。胎動がはじまっても赤ちゃんの位置によっていろんなところで胎動を感じる場合が多いですが、頻繁に下のほうで感じる場合、また、「下がった感じ」がしたときは注意してみてください。

8ヶ月頃になると赤ちゃんが大きくなり、ママのお腹の中で動いて正しい位置に戻る余裕がなくなってきます。逆子かどうかの診断や対処方法は、出産時に問題のないように、ママの様子をみながら産院で教えてくれます。

8ヶ月を過ぎたら逆子がなおらないということでは決してありません。9ヶ月に入って、逆子だった赤ちゃんの胎動の位置が低いところから変わる感覚があり、エコーで検査したら正しい位置に戻っていた、などということもよくあることです。

膀胱を刺激され、尿意が近くなる

膀胱を刺激されるせいで尿意が近くなる場合が多いときも、逆子の可能性があります。ただ、妊娠後期になるにつれて赤ちゃんは下がってくるので、尿もれなどもあるほどです。膀胱に胎動を感じる=逆子というわけではありません。

下腹部を蹴られるような違和感がある

逆子の場合、下腹部を蹴られる、激しく蹴られるなどの違和感がある場合も。

鈍い痛みを伴う

とくに、鈍い痛みを伴う胎動が下腹部や膀胱、子宮の下部で感じるようであれば、逆子をうたがってみていいかもしれません。おへその下でモゴモゴと動く感じがある場合も。腹部に感じる衝撃や痛みが、逆子の場合は正常位の場合と比べて違うことが多いようです。

子宮下部に動きを感じ、立つと恥骨に痛みが走る

痛みがつよくなると、ママもしんどいですね。7~8ヶ月頃になると赤ちゃんも大きくなるので、胎動が激しくてつらいという人も。5ヶ月頃、胎動のはじまる時期や初産だととくに、なかなかこの位置が正常なのか逆子なのか判断するのは難しいですが、子宮下部に動きがあり、立つと恥骨に痛みが走るなどといった場合は先生に相談してみるといいでしょう。

お腹が張りやすくなる

お腹が張りやすくなるのも逆子の場合に多いよう。ただ、お腹の張りは逆子でなくてもあります。気をつけたいのは「冷え」。体が冷えていると赤ちゃんが温かい方に頭を持っていきたがり、逆子になりやすいともいいます。

自然になおる逆子であっても、体の冷えは妊娠中にとくに良くありません。お腹のまわりや足元をとくにあたたかくしてあげましょう。

多くの逆子は、出産までに自然に戻る

このように、逆子かどうかは胎動の位置でもある程度わかる場合も多いようです。でも、妊娠中期までは逆子はそんなに気にすることはありません。8ヶ月までは逆子と診断されていても、気付いたらもとの位置に戻ったり、いよいよお産が近づいてくるときに戻る場合も。

赤ちゃんがよく動くこと、また7ヶ月頃になると赤ちゃんの頭の重みで自然に正しい位置をみつけて、戻るようです。といっても、どうも低い位置にあるみたい…と気になってしまうもの。また、逆子の状態でとどまってしまう場合も3~4%ほどの割合であるようです。

8ヶ月以降になっておへその下、膀胱辺りの低い位置で感じる、圧迫されている感じがする、膣より下で動くなどの、胎動位置の変化があれば注意してみてください。

逆子を治す逆子体操を産院で教えてもらおう

逆子を治す方法はいろいろありますが、効果的なものが逆子体操。ただし、とくに妊娠中期、切迫早産の危険がある場合などに自分だけの判断で逆子体操を始めないようにしてください。胎動によって「逆子かな?」と思ったら、先生に相談。

エコーで診断してもらい相談してから、また、逆子体操を教えてもらってから始めるようにしましょう。ほかに、こんな方法もあります。

●ママが寝るときの姿勢を変える方法
赤ちゃんの向きに合わせてママが横向きに寝て、赤ちゃんを動かしやすくします。赤ちゃんがお腹の中でまるまって、頭の重さによってくるんとまわることを誘導するのです。赤ちゃんの背中側が上になるように横になります。

例:赤ちゃんの背骨がママの右側にあるとき→ママは左側を下にして寝る。
赤ちゃんの背骨がママの左側にあるとき→ママは右側を下にして寝る

●温める
腹巻きや靴下でしっかり温めましょう。冷たい飲み物もしばらくおあずけ。

●歩く
歩くことは妊娠中において効果的です。子宮や羊水の動き、流れをスムーズにする効果があるようです。ただし、歩き過ぎ、がんばり過ぎは厳禁!

●ママのストレスをとりのぞく
ママがストレスや心配事、悩み事を抱えていると、やはりへその緒でつながっている赤ちゃんにも当然影響はあるようです。因果関係ははっきりしないですが、ママのストレスが逆子など妊娠中のトラブルを招いたり、治りにくくなる原因になるとはいわれています。

あまり心配する必要はない

妊娠中大切なのは、「ほどほどさ」かもしれません。逆子と診断され、逆子体操を続けていても、産院で薬を飲んでいても、9ヶ月になっても胎動の位置が低い逆子の状態が治らない場合もあります。また、30週になっても逆子のままだと、お産の方法を検討し、帝王切開手術の準備を考える必要もあります。

また、妊娠34週ともなると子宮が内臓を圧迫するので、胸やけ、頻尿、むくみなどはピークの時期。ママにも負担がかかるようなら、出産が困難になる、時間がかかり赤ちゃんが低酸素状態になるなど、出産にリスクが伴う経腟分娩を選ぶより、帝王切開をすすめられるかもしれません。

また、逆子とは違う「横位」という状態である場合も。横位とは赤ちゃんが横向になっている胎位のこと。赤ちゃんの横軸と、子宮の横軸が交差している状態です。こちらも34週、35週くらいまでは逆子の場合と同じく、様子をみるよう。横位のまま出産になる確率はかなり低いですが、なかなか頭位にならない場合は帝王切開が検討されます。

ただ、それらは起こり得るトラブルのうちのひとつ。ママがゆったりした気持ちでやさしく赤ちゃんに語りかけることが、妊娠期間中のふたりにとってもっとも大切なこと。先生と相談しながら、ゆったりと赤ちゃんを待つように心がけたいものです。

胎動の左右で男女がわかるってホント?

男の子だと左、女の子だと右で胎動を感じるといわれている

胎動の左右で赤ちゃんの男女の性別が分かるといわれます。これはほんとうでしょうか?…実際は、医学的根拠はありません。ただ、ママの声からなんとなくこうなのではということはできるようです。お腹の子が男の子か女の子か、やっぱり気になりますよね。

●この胎動は男の子かも?
・胎動を感じる位置がおなかの左にある。
・胎動が激しい。
・胎動の動きが特徴的。パンチやキックなど、ボコボコしている。

●この胎動は女の子かも?
・胎動を感じる位置がおなかの右にある。
・胎動おだやか。
・胎動の感触がおなかを撫でるようで、内側へ押し込んでくるような動き方。

医学的根拠がない迷信

いかがでしょうか?ただ、これらは書いたように、医学的根拠のない迷信です。また、胎動の感じ方が主観的なことや出産後に後付けのイメージが加わってしまうことから、信憑性には欠けます。男の子なら、パンチやキックが多そう。女の子ならそれに比べたら穏やかそうなイメージがやはりあります。

胎動を感じる位置についてはどうでしょうか?赤ちゃんは動くので、なんともいえないかもしれないのですが…。

「男の子は右側に背中、左側に足があることが多い」→左側で胎動を感じることが多い。
「女の子は左側に背中、右側に足があることが多い」→右側で胎動を感じることが多い。
と昔からのいわれ、ネットでのうわさであるようです。

ちなみに、「胎動でしゃっくりが多い場合は障害があるのでは」といううわさもあるよう。これも医学的根拠のないこと。

臨月の胎動について

臨月は胎動が少ないってホント?

胎動について気をつけたいのは、また、気になるのは、胎動が始まってからの「胎動の元気度」「胎動があるかないか」。1日1回胎動があるかどうかは、赤ちゃんが危険な状態にないかどうかのチェックになります。気を向けてあげるようにしましょう。

胎動の始めは間隔をおいたしゃっくりのような胎動の多かった赤ちゃんも、妊娠後期になると激しくなり、痛かったりつらかったりする場合もあるほど。それが、臨月になるとふっと胎動が少なく感じられる場合があります。今まで毎日元気に会話していた赤ちゃんの元気がなくなったのかな?と心配になるかもしれません。

でもこれは自然なこと。臨月に入ると赤ちゃんは大きくなった体をすっぽりママの骨盤に落ち着かせています。胎動が少なくなったらお産が近いとは、昔からいわれてきたよう。入院の準備を見直したり、歩いたり、お産に向けて万全な状態でのぞめるように整えていきましょう。

胎動はあまり感じなくても必ず「ある」もの

臨月でも、胎動が止まってしまうということはありません。胎動を感じる回数が減ったとしても、赤ちゃんは必ず動いています。1日に1回は、赤ちゃんに話しかけたりしながら胎動を感じたかチェックしてみてください。

この頃になるともう、一緒に過ごすことが当たり前になっているでしょう。胎動のチェックは自ずと行っている場合が多いと思います。

半日~1日、胎動がなければ危険

赤ちゃんが危険な状態かどうかは、まず胎動で感じることができるといいます。まずママが気付くようになっているんですね。お腹が張ったりして感じにくいかもしれませんが、落ち着いた状態でも半日感じなければ危険。

もし、今日は胎動を感じていない気がする、お腹の痛みがいつもと違う感じがする…ということがあれば、座ったり寝転んだりできる場所で胎動を待ってみてください。赤ちゃんの寝て起きてというリズムを、40分~1時間で感じることができるはずです。

リズムを利用して胎動のある時間をはかる方法を胎動カウントといいますが、しゃっくり程度の小さな胎動はカウントしません。お腹の激痛や出血をともなう場合はすぐに病院に連絡したほうがいいでしょう。

自己判断せずに病院へ

気をつけたいことは、自己判断ですませないこと。赤ちゃんが発しているSOSに、自己判断では気付けないことも多々あります。とくに臨月は、早めに処置をしなければ重大なトラブルを招く可能性も。

・胎動の有り無し、胎動の変化
・出血
・激痛

これらには充分気をつけてください。

臨月の胎動の位置について

臨月に逆子の位置の胎動を感じたらお医者さんに相談を

まれにですが、臨月に入っても逆子の場合や、逆子になる場合もあります。鍼に通ってみたり、足元を温めてみたり、逆子体操をしてみたり…ママがいくら努力しても、こればかりは赤ちゃんのタイミングによるもの。骨盤に赤ちゃんが固定されていない状態であれば、まれに臨月に入ってから逆子になってしまってもおかしくありません。

膀胱が圧迫されたり、痛みの間隔が違ったり、わき腹が痛かったり…何か違うなと感じたらお医者さんに相談してみてください。臨月に逆子の場合は帝王切開の検討などもすることになるので、早めの処置が必要になります。エコーで確認してもらい、よく話を聞いてから、どう出産するかを決めましょう。

臨月に逆子になってしまうと、もうあまり赤ちゃんが動く余地がないため実質的に逆子のまま出産になる可能性が高いはず。ですが、案外、「帝王切開手術の日にちの前日になって逆子ではなくなった」という人も多いよう。逆子体操もぎりぎりまでできるので、必死になりすぎず、続けてみるといいでしょう。

私は臨月には逆子ではなくなっていましたが、お腹の子が逆子だったときに先生に教わった姿勢に出産前も助けられました(お腹を床につけておしりをあげる姿勢)。逆子であろうと、何よりも出産時にママが安全に落ち着いて出産できる環境をつくることを考えていきましょう!

まとめ

胎動といっても、日々変化があったり、個人差があったりするのですね。妊娠中期から後期にかけては、胎動の嬉しさと子宮の圧迫など、体力的な苦労がないまぜになる時期かもしれません。出産準備もしたいし、現実的にいろいろ気になる対象も変わってくるでしょう。

出産までもうひと山、ふた山でしょうか。毎日おなかを撫でたり、話しかけてあげたりして、絆を深めていきましょう。