陣痛のとき痛くなる場所は?腹痛と前駆陣痛、陣痛の見分け方をきちんと理解しよう

陣痛が始まったら、産院へ!ということはわかっていても、いざというとき「腹痛」と「陣痛」の違いってわかるもの?と疑問に思っているプレママがとても多いそうです。陣痛のときはどの辺が、どんな風に痛くなる?違いはどんな風にわかるの?というプレママの声にお応えします。

陣痛がきた!痛む場所はどこ?

臨月に入ると、「もういつ産まれてもおかしくありません」とおうアナウンスがありますよね。そうなると少しお腹が痛むだけで、「これは陣痛では!?」と身構えてしまうママが多いようです。
妊娠初期や中期と比べると、痛みを感じる場所も変わってきてはいませんか?

さて、骨盤が痛んだり、尿道に痛みを感じたり、胃痛があったりと様々な場所で痛みを感じることがあるかと思いますが、「陣痛」の痛みはどの場所で起きるものなのでしょうか。

いざというときに、慌てずきちんと対処して安全に大事な赤ちゃんを産んであげられるようにしっかりと知識を身に着けておきましょう!

陣痛の痛み

「陣痛は鼻からスイカが出るくらいの痛み」「男性が出産の痛みを感じると生きていられないくらい痛い」という言葉を、耳にしたことはありませんか?こんな話を聞いてしまうと、不安がどんどん大きくなってしまいますよね。

実際に、臨月にも入ると、「楽しみ!」というママよりも「どのくらい痛いのか怖い・・・」というママの方が多いという説もあります。

突然痛くなったら、病院までたどり着けるの?出かけた先で陣痛が起きたら、どうしたらいいの?
という不安を抱えているママも多いようです。

しかし、実際には突然激痛が走るわけではなく、うっすらと痛みだし、その痛みが規則性を帯びてきて、徐々に徐々に痛みが増してくる・・・という声がとても多いのです。

陣痛の兆候

陣痛が始まるとき、ママの体に「オキシトシン」、「プロスタグランディン」というホルモンが分泌されます。このホルモンが子宮の筋肉の収縮を起こし、子宮を柔らかくします。

このとき起こる子宮の収縮が、陣痛の痛みだと言われているのです。
それだけではなく、子宮口が広がっていく刺激も同様に痛みを引き起こすと言われています。
陣痛が始まったら、赤ちゃんが外の世界に出てくる合図のノックです!

また、「オキシトシン」は子宮口が広がるにつれてどんどん増加していくと言われており、赤ちゃんを外へ押し出すための進行を促す作用を持っています。陣痛促進剤にも使用される成分で、分娩が終わったあとも母乳を分泌させるための役割ももっているそうです。
「愛情ホルモン」とも呼ばれるのは、それが原因かもしれません。

そして「プロスタグランディン」も、陣痛促進剤に使用される成分です。プロスタグランディンは本来、炎症反応により増加する性質をもっており、陣痛の開始にも影響すると考えられている物質です。

陣痛がいつ起こるかというと、実は妊娠初期の時点で決まっているそうなのです。正しく言い替えると、「いつ起こるか」というよりは、「いつ起こるべきか」という言い方が正しいのかもしれません。

妊娠すると、最初に胎盤の寿命が決まります。それがおおよそ40週と決まっています。42週頃になると胎盤は老化してきてしまい、赤ちゃんが生きるために必要な酸素や栄養素を送りこむ機能に支障がでてきてしまうのです。

臨月に入ると、早寝早起きや日々のウォーキングや階段の昇降、家の雑巾がけなどを推奨されるのはこのためです。規則正しく生活し、適度な運動をすることでホルモンバランスを整えて健康的な陣痛(=子宮の収縮)を引き起こしてあげるためなのです。

そしてその次に影響するのが、そのときの赤ちゃんの成長具合です。お腹の中の赤ちゃんが、外の世界で生きていける準備ができると、それを感知して子宮が収縮を始める、とも言われています。

その準備の具合をどのように感知するのかというと、
母体と胎児の体と胎盤の間で、黄体ホルモンといわれる「プロゲステロン」や卵胞ホルモンである「エストロゲン」、ステロイドホルモンである「副腎皮質コルチゾール」というホルモンが作用し、胎児の成長を正確に感知する仕組みになっているのです。

胎児は、子宮の中で栄養を吸収したり、排出や呼吸の練習をしていますが、それを心地よく思っているうちは外へ出てこようとはしません。そこで成長することに、子宮の中で生きることに限界を感じ、外へ出ようとするのです。

始まりはどんな痛み?

「生理痛の痛みを強くしたもの」「下痢の時のお腹がキューッと引きつるような痛みを強くしたもの」という例えをするママが多いようです。

お腹を下して下痢をしているときの、下腹部の痛みとともに肛門の近くが痛くなったりしますよね。それにとても近いそうです。

お腹を下す痛みなら、誰もが一度は体験したことがあるはず。
そう思えば、恐怖も少し和らぎませんか?

どのくらいの時間続くの?

陣痛が始まってからは、平均では10時間程度と言われているようです。陣痛が始まってから、子宮口が全開になるまでにかかる時間は個人差がありますが、初めての出産の場合は約10~12時間、出産経験がある場合は約5~6時間だと言われています。しかし、当然個人差も大きく、様々な要因で時間も変わってくるようです。

たとえば、
・骨盤の形状
・ママの体力
・赤ちゃんの大きさ
・初産かどうか
などが影響すると言われています。また、子宮口が開いていても赤ちゃんが子宮口までなかなか降りてきてくれなくて時間がかかってしまうこともあるようです。

前駆陣痛との痛みの違い

「前駆陣痛かと思っていたら実は陣痛で、赤ちゃんの頭がどんどん出てきている状態で慌てて病院に向かった」という人や、「外出先でお腹が痛んだので休んでいたら、実は陣痛で気づいたときには痛みで移動が困難になってしまった」という人の話を耳にすることがあります。
お産は、ママと赤ちゃんの命に直結することです。安全な場所で、必要な処置を必要とします。
ママが健康な状態で、赤ちゃんを無事に産んであげるためにも、陣痛については必ず正しい知識を身につけておきたいものです。

前駆陣痛か陣痛か、見分ける際のポイントはこの3つだそうです。

1.痛み方に規則性はあるか。
2.痛み方をよく感じ取り、腹痛のときとの違いを見分ける。
3.痛みが増していくかどうか

目安として痛みの感覚が10分おきになってきたら、陣痛の合図です。
前駆陣痛だと思っていたら実は陣痛だった!ということで痛みが強くなり、動きがとれなくなってしまわないように、前駆陣痛と陣痛との違いは冷静に判断しましょう。

前駆陣痛の特徴は次の通りです。

1.痛み方が規則的ではない。
2.痛みが弱いときもあれば強いときもある。
3.痛む場所が下腹部あたり
4.痛みの間隔が短くなっていかない。
5.だんだん弱くなってくる。

そして、陣痛の特徴は次の通りです。

1.痛みが規則的である。
2.痛みに強弱がない。
3.腰やお尻のあたりまで痛くなる
4.だんだんと痛みの間隔が短くなる
5.痛みは徐々に増していく。
臨月に入ったら、陣痛カウンターなどのアプリをダウンロードして準備しておくいいかもしれません。

具体的にどこが痛くなるの?

それでは、「陣痛」とは具体的にどのあたりが痛むのか、考えてみましょう。もちろん個人差がありますが、痛む場所によって痛む理由もそれぞれです。

お産が近づくにつれて緊張が高まるため、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまい胃痛の症状が出る妊婦さんも多いそうです。少しの腹痛でも「陣痛かも!?」とドキドキしてしまったり、不安が膨らんでしまうということは仕方ありません。

また、「陣痛の始まりは胃痛からだった」という声をきくこともあります。陣痛のときに分泌される「オキシトシン」(上記「陣痛の兆候」参照)は、陣痛を引き起こすと同時に胃腸を収縮させる作用があるそうです。そのため、胃痛や吐き気を感じることがあるようです。

恥骨

恥骨が痛むのは、出産の準備が進むことにより恥骨の結合部分に緩みが生じるためだとされています。赤ちゃんは外に出るために、段々と子宮の下の方へ降りていき、骨盤に頭を入れるようになります。そのため恥骨や足の付け根に痛みや圧迫を感じるしくみです。なかには歩けなくなるほど痛むママもいるそうです。

恥骨の痛みだけでは「陣痛」と断定するには少々難しいかもしれません。しかしこの痛みは、お産が近づいてきている証拠といえるでしょう。

お産の準備のため、赤ちゃんが子宮のなかで降りてくることは上記でも述べましたが、その際に赤ちゃんの頭が神経を圧迫したり、骨盤周辺の筋肉への負荷により腰痛を引き起こすことがあります。

横になるのもつらいくらい、眠れないくらい痛い、というママもいるそうですが、お産が近づいている合図ともいえるかもしれません。

みぞおち

みぞおちが痛むのは、子宮が大きくなったことが原因だと考えられます。胃のあたりに強い圧迫感を感じることが多いことや前述したような胃痛が原因かもしれません。

また、赤ちゃんの足は上を向いています。赤ちゃんが足を動かすことにより、肋骨周辺やみぞおち周辺に痛みを感じることもあるでしょう。

ズキズキと吐き気を伴う痛みなのか、赤ちゃんが蹴り上げているような衝撃のある痛みなのか、キューッと引っ張るような痛みなのか、痛み方をよく感じ取る必要がありそうです。

足の付け根

足の付け根の痛みは、「恥骨」の項目で前述したような恥骨の結合部のゆるみによる痛みであったり、赤ちゃんの頭が骨盤に入った圧迫により起こる痛みの可能性があります。また、子宮の収縮も影響していると考えられます。

あまりにも痛くて眠れなくなったり、歩けなくなってしまうママも多いようですので、陣痛かどうかについて冷静に見分け、痛みが強くなる前に産院に向かう必要がありそうです。

陣痛の痛みの和らげ方

痛みや不安、緊張により、身体の筋肉も緊張状態になります。それは、「痛み」を感じることに影響するため、できる限りリラックスすることが重要なようです。

・呼吸法
痛みを和らげる方法のひとつとして、呼吸法があります。「ラマーズ法」という言葉は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

これは、呼吸を整えることにより、緊張や不安をやわらげるための方法だと言われており、お産の時にパニック状態になって過呼吸などを引き起こさないようにすることが目的のひとつです。

・アロマオイル
リラックス効果のある「ラベンダー」や、女性ホルモンのバランスをととのえる効果があるといわれている「ゼラニウム」などがおすすめです。あくまでも、自分が「好き」と思える香りのものが一番効果があるようなので、自分の好きなアロマオイルを準備しておくといいかもしれません。

・痛む場所を温める
ホッカイロを使って温めたり、ご主人にさすってもらって温めることで、痛みが和らいだというママは多いそうです。

・日ごろの生活
ホルモンバランスの崩れは、子宮の収縮に影響するため、日ごろからホルモンバランスを整えておくことはとても重要です。そのために、下記をおすすめいたします。

1.早寝早起きを心がける

寝る時間はホルモンにとても影響します。寝付けないからといって、本来休むべき時間帯に起きてしまうと、必要な休息が十分にとれなかったり、ホルモンの分泌に影響してしまいます。
妊娠中はやたらと眠くなったり、逆に寝付けなかったりとどうしても不規則になりがちですが、できれば22時頃には布団に入り体を休ませてあげるようにしてください。
携帯をいじっていると目が疲れ、充分な休憩がとれないばかりか、神経が刺激されて余計に寝付けなくなってしまうようです。
どうしても寝付けず、気を紛らわせたい!ということであれば携帯をいじるのではなく、間接照明などの優しい光の中で音楽を聞いたり、好きな本を読むなど体を休ませてあげられる方法を選ぶことが大切です。

2.適度な運動をする

激しい運動はもちろんいけませんが、ウォーキングや生活のなかでの階段の昇降、こまめな掃除や雑巾がけなど、無理がないものを選びましょう。お産のための体力作りはとても大切です。お産は、何時間になるかわかりません。下手したら10時間、20時間と痛みに耐え、いきまなくてはいけないのです。ママの体力が尽きてしまうと、赤ちゃんの命に関わってしまうのです。
そして、適度に体を動かすことにより、お腹の張りが起こるかと思います。お腹の張りは子宮が収縮し、少しずつ赤ちゃんを下に、子宮口の方へ押し出している合図です。
お産の時、赤ちゃんが子宮口の方に降りてきていないと、陣痛の時間が長くなってしまうのです。

3.体を温めること

体を冷やしてしまうことにより血流が悪くなってしまうため、赤ちゃんへ送り込む栄養に影響が出てしまう可能性があるそうです。そして何より危険なのは「逆子」とも言われています。逆子になってしまうと、へその緒が赤ちゃんの首に巻き付いてしまう危険性もあり、帝王切開での出産になることもしばしば。ママの体への負担も大きいばかりか、赤ちゃんの命に係わることのようです。
体の冷えは、百害あって一利なし。妊娠中の冷えには特に気をつけましょう。

まとめ

初めてのお産だと、どうしても不安や恐怖もあるかと思います。そんなときこそ正しい知識と、入念な準備をおすすめします。
「いつ陣痛が起こってもいいように!」と、入院の準備は必ずひとまとめにしておくこと。
陣痛がきてから入院セットを準備する、なんてことがないようにしましょう。

どうしても不安がぬぐえないときは、可愛い入院グッズを揃えるようにすると、ワクワクするかもしれません。一時的なものとはいえ、出産の前後にリラックスすることはとても大事です。

そして、陣痛カウンター等のアプリを入れておくこともおすすめします。「いつ起きてもいいように」という準備をしておくほど、心の準備もどんどんできてくることでしょう。

「案ずるより産むが易し」という言葉がありますが、まさにその通りで、陣痛が起きてしまえばあとは産むだけです。赤ちゃんが下に降りてきてくれていると、陣痛が始まったときにすんなりと産まれてくれることも多いそうです。

それから、痛みがつらいときは、腰にホッカイロをあてて温めたり、腰をさすってもらうようにするといいらしいですよ。痛いときは「痛い」ときちんと伝えて、家族にも協力してもらいましょう。

あなたに、元気で健康な赤ちゃんが生まれますように!