生理前日の不調は生理痛とは別物!PMSの症状と対処法まとめ

生理が始まる前から何だかいまいち調子が良くないことってありませんか?腹痛や頭痛に悩まされたり、理由もなくイライラしたり。このような身体、もしくは精神的な不調のことを「PMS」と呼びます。今回はそんなPMSについて、どんな症状が出るのか、どのように対処すればいいのかなどをお伝えしていきたいと思います!

生理前日などに見られる症状「PMS」について

PMSとは?

みなさんは「PMS」という言葉を耳にしたことはありますか?
PMSとは月経前症候群とも呼ばれ、生理前日などの生理が始まる前に起こる、身体や精神的な不調のことを指します。月経のある女性の約80%がPMSの症状を感じていると言われており、時には日常生活に支障が出るほどの強い症状が出る場合もあるようです。PMSは生理周期に合わせて起こることから、ホルモンと脳内物質の変化に深く関わっていると言われています。

PMSと生理痛は違う

個人差もありますが、PMSの症状は平均して生理の7日前~生理前日に起こることが多く、実際に生理が始まってからは自然に治まっていくようです。早い人では排卵後の生理の約14日前から症状が出ることもあると言います。さらに生理開始から13日目までは、PMSの症状は出ないということです。よく生理中でも腹痛や腰痛など同じような症状が出るため混同されがちですが、PMSと生理痛は別物になるので気を付けましょう。

PMSの症状例やその原因

それでは実際に、PMSにはどのような症状が見られるのかを詳しくお伝えしていきます。

生理前日などの「腹痛・腰痛」

下腹部や腰が重い、何となくお腹や腰がだるいといった、生理中にも感じられる症状が生理前日などにも生じます。プロゲステロンという女性ホルモンが増加し、子宮が収縮することが原因になるようです。また腹痛と関連して、生理前に下痢になりやすくなるのもホルモンが関わっていると言われています。

生理前日などの「頭痛」

脈に合わせてズキズキと痛む、頭が締め付けられるように痛む、身体を動かすと痛みが増す、といった頭痛が生じれば、それはPMSの症状かもしれません。これはセロトニンという幸せを感じる脳内物質の減少により、脳の血管が拡張されてしまうことで起こります。酷いときには寝込むほどの痛みに襲われ、吐き気やめまいを併発させてしまうこともあるようです。

生理前日などの「眠気」

生理前には、日中に強い眠気に襲われたり、夜しっかり寝ているのにだらだらと眠気が続いたりしてしまいます。これはプロゲステロンにより体温が上がることで起こり、PMSの症状に悩む約3~4割の女性がこの眠気に悩まされているそうです。

生理前日などの「胸の張り」

両方の乳房全体が硬くなるように張り、痛みが伴うこともあります。原因は、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が盛んになることで乳腺の発達が促されることにあるようです。出産・授乳の経験がない女性の方が、強い症状が出ると言われています。

生理前日などの「肌荒れ」

生理前の肌は皮脂が過剰に分泌されやすくなっています。その皮脂により、ニキビや吹き出物ができたり、肌がかゆくなるなどのトラブルが増えてしまうようです。

生理前日などの「食欲増進」

無性に甘い物や油っこいものが食べたくなったり、食べても食べてもお腹が空くのもPMSの症状になります。女性の身体は排卵をすると、妊娠をしていなくてもそれに備えた準備を始めます。その一環として身体に栄養をため込もうとするため、普段よりも食欲が旺盛になってしまうそうです。

生理前日などのその他身体的不調

他にもPSMの身体的な症状としては、以下のものがあげられます。他の病気の症状とも似ているため、勘違いをする女性も多いようです。

■関節痛、便秘、動機、微熱、むくみ、手足のしびれ、肩こり、冷え性など

生理前日などの「イライラ」

その人のもともとの性格などは関係なく、普段なら何も思わないようなことにイライラしたり怒りっぽくなったり、感情のコントロールができなくなる方も多いようです。これは女性ホルモンのバランスが変化したことによるものなので、しょうがないと割り切ることも重要なようです。

生理前日などの「憂うつ感」

すべてにおいてやる気が出なかったり、ぼーっとしてしまうのも、PMSの症状のひとつです。イライラするのと同じように、ホルモンの急激な変化で脳が正常に働かなくなることに原因があります。

生理前日などのその他精神的不調

その他のPMSの精神的な症状としては、以下のものがあげられます。うつなどの精神疾患に似た症状も多くみられるようです。

■落ち込む、集中力の低下、神経質になる、涙もろくなる、刺激に過敏になる、情緒不安定、うっかりミスが増えるなど

PMSの症状は身体的なものから精神的なものまでとても幅広く、その種類は200以上にものぼると言われています。同じ人でも、月によって感じられる症状が違うこともあるようです。

PMSの症状が起こりやすい人の傾向

PMSの症状は「性格」で起こりやすくなる?

PMSは以下のような性格の方に起こりやすくなってしまうそうです。

■神経質
■真面目
■几帳面
■完璧主義
■負けず嫌い
■我慢しやすい
■感情を表に出さない

あくまでも一例であり、傾向にはなりますが、普段からストレスを感じやすかったり、また無意識にため込んでしまったりする人は要注意だということです。PMSの症状を悪化させてしまう可能性があります。

PMSの症状は「習慣」で起こりやすくなる?

以下のようなものをよく摂取する人も、PMSの症状が起こりやすくなってしまうようです。

■お酒
■たばこ
■コーヒー

それぞれ、アルコール・ニコチン・カフェインが血流を悪くし、PMSの悪化につながると言われています。カフェインに関してはコーヒーだけでなく、紅茶やコーラ、チョコレートなど様々なものに含まれているので気を付けてください。
そして、とくに注意すべきはたばこです。自分で吸うのはもちろん、できるだけたばこの煙の近くには寄らないようにした方が良いでしょう。

自分でできるPMSの対処法とは?

バランスの良い食事を心掛ける

PMSの症状を抑えるのに最も重要だと言われているのが、毎日の食生活の改善です。偏った食事や無理なダイエットなどは症状を悪化させる恐れがあります。バランスの良い食事をきちんととるようにしましょう。とくに、イソフラボンという女性ホルモン似た働きをもつ成分を含んだ食べ物、大豆製品などを積極的に摂取するようにすると良いでしょう。
とはいえ先述したように、PMSの症状の中には「食欲増進」というものがあり、ついつい間食が多くなってしまいがちです。そんな時の間食には、スナック菓子や糖類の多いものなどは避け、代わりに以下のようなものをとるようにしてみてください。

■ヨーグルト
■果物
■ドライフルーツ
■ナッツ
■小魚や海藻

これらの食べ物には、PMSの症状対策に良いとされるマグネシウムやカルシウム、ビタミンなどの栄養素が含まれています。また、適度な間食であれば、食事の際の血糖値の急激な上昇と下降を抑え、イライラ防止につながるとも言われているようです。

できるだけストレスをためない

PMSは日常生活で感じるストレスとも深い関係にあると言われています。そのため、生理前などはできるだけストレスをためないようにすることが、PMSの症状軽減につながるそうです。

生理予定日や体調に変化が出てくる時期を把握できるのであれば、その期間は無理なスケジュールを組まないようにしたり、重要な用事を入れないようにしたりして、余裕のある生活を心掛けましょう。睡眠をしっかりととることも大切です。

またストレス解消法として、毎日の終わりにぬるめのお風呂につかってリラックスしたり、ハーブティーを飲むことなんかもおすすめです。夜に眠りやすいように、アロマオイルを使ったり、お気に入りの音楽を流して癒されるのも良いでしょう。

適度な運動をする

適度に身体を動かすことで血行が良くなり、またストレスの発散や安眠にもつながり、PMSの症状改善が期待できるそうです。理想としては1週間に3回程度、30分~1時間程度のウォーキングや軽いジョギング、水泳などを行うようにすると良いようですが、家の中でできる簡単な運動から始めたいという方は、ストレッチやヨガなどで身体をほぐすのもおすすめです。

身体を温める

身体が冷えてしまうと自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れる原因になってしまうそうです。女性には冷え性の方も多いので、とくに気を付けるようにしましょう。

身体を温める基本は、上記とも重なる部分はありますが「歩くこと」だそうです。通勤や通学で歩くだけでもいいそうなので、とにかく毎日歩くようにしましょう。

また、冷たい食べ物や飲み物をとりすぎないこともポイントです。たとえば冷蔵庫に入れていたお茶を飲む際は、少し常温に戻してから飲むようにするといった小さなことでもいいので、ぜひ意識をしてみてください。

PMSの悩みはひとりきりで悩まないで

ひとりでは抱え込まないこと!

PMSの症状の中には精神的な面もあるので、我慢をしてしまうこともあるでしょう。しかし、それでは余計にストレスをため込み、さらに症状が悪化することになりかねません。自分の中に抱え込んでしまうのではなく、つらいことはつらいと周りに言ってしまうことも時には必要です。難しいことだとは思いますが、まずは身近な人に話してみましょう。
また、自分が抱えているストレスをどうすれば軽くできるのか、もしくは自分が何か偏った捉え方をしていないかなど、カウンセリングで相談してみるのも良いかもしれません。

病院で相談をしよう!

PMSは急激なホルモン変化が原因でもあるので、その変化の波を緩やかにすることでも症状を軽減できます。これに効果的だと言われているのが、低用量ピルです。低用量ピルは病院で処方してもらえる薬なので、あまりにも症状が酷い時には、まず病院に行って相談をしてみてください。服用することで、7~8割の方の症状が軽減できると言われています。ただし、人によっては吐き気や頭痛などの副作用が起こる可能性があることを頭に入れておいてください。

また、症状によっては漢方も有効だと言われています。漢方はドラッグストアなどでも販売はされていますが、種類も多く自分に合うものが分かりにくいと思うので、やはりまずは医師に相談をすると良いでしょう。

PMSだと思ったら妊娠していた!という場合も

実はPMSの症状と妊娠超初期症状はとても似ている点が多いらしく、中には「ただの生理だと思っていたら妊娠していた」という方もいるようです。もし生理と勘違いをして安易に薬を服用してしまうといけないので、妊娠超初期症状のことについても触れておきたいと思います。

妊娠超初期症状の具体的な症状とは?

妊娠超初期症状には以下のようなものがあります。

■腹痛・腰痛・頭痛
■胸の張り
■眠気
■食欲増進
■出血
■微熱
■イライラ
■情緒不安定

他にもまだまだたくさんありますが、これだけを見ても生理前日などに起こるPMSの症状と似ていることがわかりますね。

PMSと妊娠超初期症状を見分けるには?

PMSと妊娠超初期症状を見分けるにあたって大事なポイントは、「普段、生理前にはどんな症状が出ているか把握しておくこと」です!妊娠している多くの女性は共通して、いつもの生理前とはちょっと違ったと感じたそうです。

たとえば腹痛であれば、いつもより酷い痛みを感じた、痛みを感じる場所が少し違った、普段はない腰痛もあったなど。おりものであれば、量や色、粘り気やにおいの違いなどですね。他にも、高温期が2週間以上続いている場合は妊娠をしている可能性が高いということです。

日ごろから自分の生理に関する不調を知っておくことで、いち早く妊娠に気づくことができるでしょう。とくに少しでも妊娠の可能性があるときは、PMSの症状だと思い込んで自己判断で薬を使用することはやめた方が安全です。もし何か不安だったり心配な点があれば、婦人科を受診するようにしてください。

まとめ

以上、生理前日などに起こる不調「PMS」についてお伝えしてきましたが、
PMSの症状は、本当に人によって異なります。もし、毎月つらいと感じているのであれば、まずは普段の食事やストレスをためやすい生活をしていないかを見直してみると良いかもしれません。

しかしそれでも改善されない方、あまりにも症状が重い方は、一度病院に行って相談することをおすすめします。また、生理が始まったのに症状が治まらない時は、妊娠もしくは何かの病気の兆候かもしれないので、その場合も病院に行くようにしましょう。