【生理一週間前】あなたのイライラはどこから?その原因と6つの対処法とは!?

生理前になると、頭痛や腹痛などの体の症状だけでなく、やけにイライラしたり泣きたくなったりすることはありませんか?もしかするとそれは、PMSが原因かもしれません。症状が起こるメカニズムと対策を知り、憂鬱な時期をできるだけ快適に過ごしましょう。

生理一週間前に起こるPMSとは

PMSとは月経前症候群ともよばれ、生理前に起こる様々な心身の症状のことを言います。女性であれば多くの方が少なからず経験したことがあるのではないでしょうか。PMSの症状は200種類以上もあると言われ、女性の8割以上が経験しているそうです。

生理一週間前ごろになると、いつも胸が張って痛くなったり、なんだか無性にイライラしてケンカが増える気がするという方は、PMSが原因なのかもしれません。いつものことと諦めず、少しでも症状が改善するようにPMSの対処法を見つけていきましょう。まずは、PMSの代表的な症状をご紹介します。

体の症状

・ニキビや肌荒れ
・頭痛
・腰痛
・疲れやすくだるさを感じる
・眠気・不眠に陥りやすい
・体重が増える
・むくみやすい
・下腹部がはる
・乳房のはりと痛み

心の症状

・憂鬱な気分になる
・情緒不安定
・泣きたくなったり怒りっぽくなる
・ぼーっとして集中力が低下する
・わけもなく孤独な気分になる
・他人に攻撃的になる
・無性に甘いものが食べたくなる

何が原因で起こるの?

情緒不安定になる原因

精神的にバランスを崩してしまう原因として、「エストロゲン」と「プロゲステロン」とよばれる女性ホルモンが大きく関係していると考えられています。

エストロゲンは感情や脳の働きをコントロールしたり、基礎体温を下げるなどの働きがあります。生理後から徐々に分泌量が増え、排卵時期に最も多く分泌されます。そして生理前にかけて分泌量が減っていくというサイクルを繰り返しています。

そのため、エストロゲンが多く分泌されている排卵時期は比較的精神が安定し、生理前になるとエストロゲンの減少により精神的に不安定な状態に陥りやすいとされています。つまり、エストロゲンの減少が、PMSの精神症状を引き起こしている原因と考えられます。

次に、プロゲステロンですが、こちらは排卵後に分泌されるホルモンで、妊娠には欠かせないものです。プロゲステロンはエストロゲンとは逆に、排卵後から生理前にかけて最も多く分泌されます。そのため、プロゲステロンの影響も、PMSに関係していると言われています。

どちらも女性の身体には非常に大切なホルモンですが、エストロゲンが増える排卵時期は精神が安定しやすく、プロゲステロンが増える生理前には不安定になりやすいと言えます。

頭痛や胸のはりの原因は、体内に溜まった水分

生理前の頭痛や胸のはりなどは、プロゲステロンが大きく関係しています。プロゲステロンには体内の水分を保つ働きがあり、プロゲステロンが多く分泌される生理前になると、体の水分を排出しにくくなるとされています。そして、水分が頭や胸などに溜まることで頭痛や胸のはり、むくみなどを引き起こすと考えられています。

このような症状がある時は、いつものブラジャーが窮屈に感じてしまうことがあります。そんな時は、締め付けのないノンワイヤーのものか、サイズが少し大きめのものを着用すると良いかもしれません。また、余分な水分を外に排出する必要があるので、利尿作用のある食べ物を食事に取り入れてみましょう。

ニキビや肌荒れは、皮脂量の増加が原因

生理前になるとあごやおでこにニキビができやすくなることがありますが、これはプロゲステロンの影響で肌の皮脂量が増えることと、体の老廃物を外に排出して子宮を守ろうとするため、ニキビとなって表れるのが原因と言われています。また、シミが濃くなったり毛穴が目立ちやすくなる方も中にはいるようです。

ホルモンの分泌が落ち着けば自然と改善されていく場合が多いですが、気になる方は皮膚科や婦人科で相談してみると良いでしょう。また、ニキビを予防するためには、普段からホルモンバランスを整えたり、肌のターンオーバーが正常に行われていることが大切です。

生理前に限らず、日常的にバランスの良い食事や規則正しい睡眠などを心掛けるようにしましょう。

眠くなるのはプロゲステロンのせいだった

プロゲステロンには強い催眠作用があるため、プロゲステロンの量が多い生理前から生理中は眠気を感じやすくなるのです。ちなみにその効果は、睡眠薬に使われている薬と同等レベルと言われています。

また、エストロゲンは体温を下げる働きがあるのに対し、プロゲステロンは体温を上げる働きがあります。人は体温が下がった時に眠りに入りやすいとされているのですが、プロゲステロンの影響で体温が上がると、夜の睡眠の質が低下するため、日中の眠気を引き起こすとも言われています。

甘いものが食べたくなる原因

生理前になると、無性に甘いものが食べたくなることはありませんか?これには幸せホルモンとよばれる「セロトニン」と血糖値が大きく関係しています。生理前はイライラしやすい状態になるので、気分を落ち着けようと甘いものを好むようになります。

すると、一時的にセロトニンが分泌され、満足感や幸福感を得られます。そして、この時に血糖値は急上昇し、甘いものを食べた後から、今度は血糖値が急降下していきます。このように血糖値の振れ幅が大きくなると、精神的なバランスを崩しやすくなってしまうと言われています。

甘いものが食べたくなった時は、砂糖を使ったものはできるだけ控え、フルーツなどから糖分を摂るようにしましょう。

PMSの対処法

婦人科で相談する

症状が辛い場合は婦人科で相談してみるのも一つの方法です。ですが、一度きりの症状では医師も診断するのが難しい部分もあるようなので、自分で記録をつけるなどして、症状や時期をある程度把握してから受診されると良いかと思います。

症状によっては、低用量ピルや漢方、その他の薬を処方してもらえる場合もあるようですし、症状を改善させるための生活指導なども行ってくれます。PMSの症状をいつものことと諦め、病院を受診する方はまだまだ少ないようですが、専門家の力を借りることで辛い時期をラクに過ごすことができるかもしれません。

市販薬を飲む

頭痛や腹痛などの症状が辛いと、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。痛みがあると仕事の効率も下がってしまいますし、家事が手につかないこともありますよね。そんな時は無理に我慢せず、市販薬に頼ってみるのも良いでしょう。

最近は色々な薬があってどれを選べば良いかわからないという方は、薬局で薬剤師さんに相談してみてください。あなたの症状に合った薬を勧めてくれますよ。

食生活の改善を

PMSには食生活も大きく関係しています。脂質の多い食事は様々な症状を悪化させ、お茶やコーヒーなどカフェインの摂り過ぎはイライラを引き起こします。また、お酒の飲みすぎも憂鬱な気分の原因になるので注意しましょう。

イライラを抑える効果が期待できる食べ物としては、カルシウムやマグネシウム、エストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンを含んだ食品(納豆・豆腐・豆乳など)を積極的に摂るのがおすすめです。

そして、むくみや頭痛などの症状の緩和には、塩分やアルコールを控えると同時に、利尿作用のある飲み物(たんぽぽコーヒーやどくだみ茶など)も効果的です。

適度な運動を

体調が悪い時はなかなか運動する気にはなれませんし、無理をするとかえって症状を悪化させてしまうことがあります。ですが、普段から有酸素運動を生活に取り入れることで、PMS症状を軽減できると言われています。

これはインスリンの働きが良くなり血糖値が安定したり、外で日に当たることで「セロトニン」という、気分を安定させる物質が分泌されるためです。ジョギングなどを毎日の習慣にするのが理想的ですが、難しいという方は、週のうち2~3日だけでも体を動かすよう意識してみてください。

適度な運動はストレス発散にもなるので、症状が軽い時は外に出て散歩をするだけでも良い気分転換になりますよ。

漢方で体質改善

PMS症状には漢方も効果的とされています。薬と違って即効性はないものの、飲み続けることで体質改善効果が期待できます。PMSに効果があると言われているものをいくつかご紹介します。

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)・・・血液の流れをよくする働きがあり、便秘や生理不順、月経困難症に効果が期待できます。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・・・憂鬱やイライラ、シミやニキビなどの肌トラブルの改善に用いられています。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・・・血行を良くしたり、むくみを改善させる働きがあります。月経異常や貧血などに効果があるとされています。

・抑肝散(よくかんさん)・・・情緒不安定や不眠、攻撃的な症状などの改善に用いられています。

漢方は婦人科でも処方してくれ、その場合は保険適用になる場合も多いです。試したい方はぜひ一度相談されてみてください。

ハーブティーでリラックス

ハーブには様々な効果があります。普段コーヒーや紅茶を飲んでいる方も、症状が辛い時はハーブティーに変えてみてはいかがでしょうか。ハーブの香りを嗅ぐだけでもリラックスできますし、夜寝る前に飲むことで安眠を促す効果も期待できます。PMSの症状に効果が期待できるものをまとめてみました。

【カモミール】・・・ストレスや不安を改善すると共に、生理痛の緩和や不眠症の改善にも役立ちます。

【セントジョーンズワート】・・・軽いうつ状態や不安・イライラを改善します。

【チェストベリー】・・・女性ホルモンの働きを調整する働きがあります。

【ダンデリオン】・・・「たんぽぽ」のことです。利尿作用があるので、むくみに効果が期待できます。

あなたのその症状、もしかしてPMSじゃないかも?

PMSだと思っていたら、実は違う病気だったという場合もあります。気づかず放置しておくと取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。あなたのその症状は本当にPMSですか?

月経困難症

生理の時の症状は人それぞれです。普段通りの生活が支障なく送れる方もいれば、薬を飲めば症状が落ち着くという方もいるでしょう。ですが、生理の時の症状があまりに辛く、学校や会社を休んでしまうほど深刻な場合は、月経困難症という病気かもしれません。

腹痛や頭痛、倦怠感など、PMSと症状が似ているため、重い生理痛ととらえてしまいそうですが、PMSと月経困難症は全く別のものとして考えられています。

さらに、月経困難症の場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などが原因によって起きている可能性もあるため、放置しておくと大変危険です。特に生理前ではなく、生理の1~2日目あたりに重い症状が出る方は、一度病院で検査を受けてみたほうが良いでしょう。

PMDD(月経前不快気分障害)

生理前のイライラや憂鬱は、PMSの症状の一つでもありますが、精神症状があまりに重篤な場合は、PMDD(月経前不快気分障害)という病気かもしれません。その症状はかなり深刻で、重いうつ状態に陥ったり、自殺願望を引き起こす場合もあります。

症状はうつ病と似ていますが、PMDDの場合は、生理の前2週間以内に発症し、生理後2日ほどで症状は治まると言われています。日常生活に支障をきたすほど精神状態が不安定になる方は、その時期が生理前なのか不定期であるのか、一度チェックしてみてください。

時期に関係なく症状が持続する場合は、うつ病などの精神疾患の可能性がありますので、心療内科の受診をおすすめします。また、PMDDが酷くなると家庭不和や離婚に至るケースまであるそうですので、こちらも早めに婦人科へ行きましょう。

まとめ

ここまでPMSの症状と対処法についてご紹介してきましたが、参考にしていただけましたでしょうか?まずは、自分の症状を把握することが大切です。そして、とにかくバランスの良い食事と適度な運動、規則正しい生活を心掛けましょう。

それでも改善しない場合は、一人で悩まず病院へ行きましょう。イライラや憂鬱などの症状は、あなたの人間関係まで壊してしまう可能性があります。大切な人を傷つけたり、不本意なケンカを避けるためにも、上手くコントロールしていく方法を見つけていく必要があります。

PMSの症状や度合いは人によって様々です。特に生理を経験したことのない男性には理解しがたい部分が多いでしょう。そのため、自分にとっては本当に辛いことも、なかなか周囲に理解してもらえず、他人の心無い一言に傷ついてしまうこともあるかもしれません。

ですが、PMSは時に治療を必要とするほど辛く深刻なものです。今後はさらに男性を含めた周囲の理解が、非常に大切になってくるのではないでしょうか。